指輪サイズ・号数換算

指の周囲・リング内径・日本号数から、フィット感つき号数とUS/EU/UKサイズを相互換算

指の周囲・リング内径・日本号数のどれか一つから、日本号数(フィット感つき)と内径・内周mm、US/EU/UKサイズを1画面で相互換算する

紙や糸を巻いて測った長さなら「指の周囲」、手持ちリングの内側を測った直径なら「リング内径」、すでに号数が分かっているなら「号数から」

採寸値を入力

紙・糸・マスキングテープを指に巻いて一周の長さをmmで測った値。関節が太い人は関節を通る位置で測る。40〜80mm

換算結果

日本号数

11号

11号だとやや余裕(10号も検討)

内径

16.2mm

内周 51.0mm

内周

51.0mm

USサイズ

5.5

EUサイズ

51

UKサイズ

L

1号大きくなると内周が約1.05mm(内径約0.33mm)増える。サイズで迷ったら、抜けにくさより着けやすさを優先して大きめを選ぶのが定石

号数・US/EU/UKサイズは公表規格の換算式による最寄り値で、メーカー・ブランドにより±0.5サイズ前後します。紙や糸での採寸は測り方で±1号ほどずれやすく、正確を期すならリングゲージ(サイズ棒)での実測がおすすめです。指のサイズは1日の中でも変動し、夕方やむくんだ日は+0.5〜1号大きくなります。関節が太い人は関節を通るサイズで選んでください。高価な指輪や贈り物は購入前に販売店での確認を推奨します。

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関連ツール

海外通販の「US 6」「L ½」で手が止まった人へ

気に入った指輪を海外サイトで見つけて、いざカートに入れようとしたら、サイズ欄が「US 6」や「EU 52」、あるいは「L ½」といった見慣れない表記だけ——。日本の号数しか知らないと、その一行が急に越えられない壁になる。かといって早見表サイトを開いても、ずらりと並んだ表の行を目で追って「たぶんこのあたり…」と読み取るだけ。自分の実測値がどの号に一番近いのか、その号だときついのか緩いのかまでは教えてくれない。

このツールは、指の周囲(mm)・手持ちリングの内径(mm)・日本号数のどれか一つを入れるだけで、日本号数(フィット感つき)・内径・内周mm・US/EU/UKサイズを1画面でまとめて相互換算する。号数と海外サイズの橋渡しを、表の行読みではなく連続した計算でやってしまおう、という発想の道具だ。婚約指輪をこっそり調べたいとき、Etsyや海外ブランドで買うとき、手持ちリングから号数を割り出したいときに、指1本ぶんの数字がそのまま世界共通の言葉に変わる。

なぜ作ったのか

きっかけは、海外のハンドメイドショップで見つけた一つのリングだった。サイズ欄には「US size」しかなく、日本の号数がどこにも書いていない。仕方なく「指輪 サイズ 換算」で検索すると、換算早見表を載せたサイトはいくつも出てくる。ただ、どれも共通して不便だった。表は号数・US・EU・UKが等間隔の行で並んでいるだけで、自分の手元にある実測値——たとえば紙を巻いて測った内周48.5mmのような、表の行と行のあいだに落ちる中間値——がどの号に一番近いのかを、目分量で当てるしかない。

もっと困ったのは、フィット感がまったく分からないことだった。表の上では「11号 = US 6」と一対一に見える。しかし実際の指は、同じ11号でも号の基準よりわずかに太かったり細かったりする。その差が「11号だとややきつめ」なのか「やや余裕」なのかは、表を何回眺めても出てこない。指輪はたった1号の差で着け心地が変わるのに、そこがブラックボックスのままだった。

だから、実測値を一つ入れれば内径・内周・号数・US・EU・UKまで連続計算で通しで出し、さらに号の基準内周との差からフィット感まで言語化するツールを作った。早見表の行を読み取る作業を、計算そのものに置き換える。号数から海外サイズを引くだけでなく、周囲からでも内径からでも同じ結果にたどり着ける多方向の換算にしたのは、採寸の入り口が人によってバラバラだからだ。メーカーによって±0.5サイズ前後する現実も隠さず、最寄り値であることを添えて出す。そこまでやって初めて、あの止まったカートの手が動く。

指輪サイズの基礎

指輪 号数 とは——結局は「指の一周」か「その直径」

指輪のサイズは、突き詰めると二つの数字しかない。指の一周の長さ(内周)か、その輪っかの差し渡し(内径)か、どちらかだ。この二つは切り離された別物ではなく、同じ円をどちら向きに測ったかの違いにすぎない。円周と直径の関係、つまり内周 = 内径 × πでいつでも行き来できる。

たとえるなら、丸いピザを想像してほしい。ピザの「幅(直径)」を定規で測るか、フチをぐるりと巻き尺でたどって「外周」を測るか。測り方は二通りあるが、指しているピザは同じ一枚だ。指輪も同じで、内径16mmと内周50.3mm(=16×π)は、まったく同じ輪っかを別の物差しで言い換えているだけになる。だから採寸の入り口が「紙を巻いて測った周囲」でも「ぴったりのリングの内径」でも、いったんどちらかに換算してしまえば、そこから先の号数や海外サイズは同じ計算で出せる。

リングサイズ 内径 内周——国ごとに違うのは「物差し」だけ

ややこしく見える各国サイズも、実は「同じ指を、国ごとに別の目盛りで読んでいるだけ」と整理すると一気に見通しがよくなる。

  • 日本号数: 内径13mm を1号として、1号ごとに内径が1/3mm(約0.33mm)ずつ増える。号数から内径を出す式はこうだ。
内径(mm) = 13 + (号数 − 1) / 3
// 1号  → 13.00mm
// 11号 → 13 + 10/3 = 16.33mm
// 17号 → 13 + 16/3 = 18.33mm
  • USサイズ: 内周を1/64インチ刻みで数えた目盛り。内径(mm)とはほぼ直線関係で、内径 = 0.8128 × US + 11.6332で結ばれる。0.5刻みのハーフサイズがある。
  • EUサイズ: いちばんシンプルで、内周(mm)の数値そのもの。内周51.3mmなら、ほぼEU 51だ。ISO 8653という国際規格がこの考え方を採る。
  • UKサイズ: A・B・C…とアルファベットで表す。Aが内径約11.9mmで、1文字進むごとに内径が約0.4mm大きくなる(半サイズの「½」は+0.2mm)。英国と豪州で使われる。

つまり号数もUS・EU・UKも、測っている指は一つ。違うのは目盛りの刻み方と呼び名だけだ。この「すべては内径(または内周)の言い換え」という第一原理さえつかめば、どのサイズ表記が出てきても怖くない。より詳しい各国対応の背景は、英語版WikipediaのRing sizeや、EUサイズの根拠となる国際規格 ISO 8653 の解説が参考になる。

サイズを間違えると何が起きるか

指輪のサイズ選びは、洋服のS/M/Lのような「だいたい合えばよい」世界ではない。1号(内周にして約1.05mm)ずれるだけで、着け心地も安全性も大きく変わる。

大きすぎた場合、指輪は指の中でくるくる回り、宝石つきなら石が手のひら側を向いてしまう。せっかくのデザインが見えないだけならまだしも、いちばん怖いのは紛失だ。家事で手を洗った拍子や、就寝中に寝返りを打った拍子にすっぽ抜け、気づいたら無くなっている——高価な婚約指輪でこれは目も当てられない。小さすぎた場合は、そもそも関節を越えられず着けられない。無理に押し込めば、むくみやすい夕方には指に食い込んで抜けなくなる。

サイズを外したときの後始末も軽くない。サイズ直し(リサイズ)は素材やデザインによって数千円から1万円超かかり、しかもエタニティリングやフルエタニティのように全周に石が入った構造は、原理的に直せないこともある。贈り物で外せば、相手にそっとサイズを聞き直すという、いちばん避けたかった気まずさが待っている。

だからこそ、号数1つの差の感覚を持っておきたい。1号大きくなると内周が約1.05mm増える。この「わずか1mm」が、抜けやすさと着けやすさの分かれ目になる。実務的な目安をいくつか挙げておく。指のサイズは1日の中でも変動し、夕方やむくんだ日は朝より+0.5〜1号大きくなる。関節が指の付け根より太い人は、付け根で測ると関節を越えられないので、関節を通るサイズで選ぶ必要がある。幅の広いリング(甲丸や平打ちで幅3mm超)は、同じ指でも接触面積が増えてきつく感じるため、0.5〜1号上げるのが慣習だ。サイズで迷ったら、抜けにくさより着けやすさを優先して、大きめを選んでおくのが定石になる。

活躍する場面

婚約指輪・プレゼントをこっそり調べたいとき。 相手に直接サイズを聞けば、指輪を贈る計画が丸わかりになる。そんなとき、相手が普段着けているお気に入りリングをそっと借りて内径を測れば、号数を逆算できる。サプライズを守ったまま、外さないサイズ選びに近づく。

海外通販でUS・UK表記のリングを買うとき。 Etsyや海外ブランドの直販では、日本号数の欄が無いことがほとんどだ。手元の号数を入れれば、そのままUS/EU/UKに変換された値をサイズ欄に転記できる。返品送料の高い海外通販で、サイズ選びの不安を減らせる。

手持ちのお気に入りリングから号数を割り出すとき。 ぴったりのリングの内側をノギスや定規で測れば、その内径から最寄りの号数が分かる。新しい指輪を買い足すときの基準サイズがはっきりする。

ハンドメイドでリングを作る・リングゲージの号数を確認するとき。 自作リングの内径を設計値から号数に落とし込んだり、手元のリングゲージ(サイズ棒)が示す号数を海外サイズと突き合わせたりと、作り手の確認作業にも使える。ハンドメイドアクセサリー制作の一連の道具として組み込みやすい。

基本の使い方

ステップ1: 測り方を選ぶ。 画面上部のセグメントで「指の周囲から」「リング内径から」「号数から」の3つから、自分の手元にある情報に合うものを選ぶ。紙や糸を巻いて周囲を測ったなら「指の周囲から」、ぴったりのリングの内径を測ったなら「リング内径から」、すでに号数が分かっていて海外サイズだけ知りたいなら「号数から」だ。

ステップ2: 採寸値を入力する。 選んだモードに応じて、指の周囲(mm)・リング内径(mm)・日本号数のいずれか一つを入れる。紙で周囲を測るときは、きつく締めすぎないこと。関節が太い人は関節を通る位置で測り、指がむくむ夕方の値に合わせると失敗しにくい。

ステップ3: 結果とフィット感を読む。 日本号数(最寄りの号とフィット感)、内径・内周mm、US・EU・UKサイズが一度に表示される。周囲や内径から換算したときは「11号ぴったり」「12号だとやや余裕」のように着け心地の目安が号数に添う。号数・海外サイズはメーカーにより±0.5サイズ前後する目安なので、高価な指輪や贈り物は購入前に販売店で最終確認してほしい。

具体的な使用例・検証データ

実際の換算結果を、代表的な7つのケースで見ていく。数値はすべて実装した計算エンジンの出力そのままだ。なお号数・US・EU・UKサイズはいずれも公表規格の換算式による最寄り値で、メーカー・ブランドにより±0.5サイズ前後する。その前提で読んでほしい。

ケース1: 11号(女性薬指の定番)から海外サイズを一度に

入力: 号数から → 11号 結果: 内径16.3mm / 内周51.3mm・US 6 / EU 51 / UK L(11号ぴったり) 解釈: 女性の薬指でいちばん多いとされる11号を入れると、海外3規格が横並びで出る。US 6・EU 51・UK L。海外通販のサイズ欄にはこの値を転記すればいい。EU 51 が内周51.3mmとほぼ一致しているのは、EUサイズが内周mmそのものだからだ。

ケース2: 17号(男性薬指の定番)から

入力: 号数から → 17号 結果: 内径18.3mm / 内周57.6mm・US 8 / EU 58 / UK Q 解釈: 男性薬指の定番17号は、US 8・EU 58・UK Q になる。11号→17号で内径が16.3→18.3mmと2mm増え、US表記も6→8へ2つ上がる。号数とUSがおおむね比例して動くのが分かる。

ケース3: 指の周囲48.5mmという中間値から

入力: 指の周囲から → 48.5mm 結果: 内径15.4mm / 内周48.5mm・8号(8号だとややきつめ)・US 4.5 / EU 49 / UK J 解釈: 早見表では拾いにくい中間値の実測。最寄りは8号だが、内周が号の基準より+0.33mm大きいため「ややきつめ」と判定される。表の行を読むだけでは分からない「8号だと少しきつい」という体感が、そのまま言葉になる。迷うなら1つ上の号も検討する材料になる。

ケース4: フィット感が「きつめ」と「余裕」に分かれる境目

入力A: 指の周囲から → 51.7mm / 入力B: 指の周囲から → 52.0mm 結果A: 11号・11号だとややきつめ(内周差+0.39mm)・US 6 / EU 52 / UK L½ 結果B: 12号・12号だとやや余裕(内周差−0.36mm)・US 6 / EU 52 / UK L½ 解釈: わずか0.3mmの周囲差で、最寄り号が11号と12号に分かれ、フィット感も「ややきつめ」と「やや余裕」に反転する境目のケース。連続計算だからこそ、この微妙な境界で「どっちの号が近いか」「その号だとどう感じるか」を出せる。US/EU/UKが両者とも同じ値になるのは、規格の刻みが日本号数より粗く、この0.3mm差を吸収してしまうためだ。

ケース5: 手持ちリングの内径から号数を逆引き

入力A: リング内径から → 16.4mm / 入力B: リング内径から → 17.0mm 結果A: 11号ぴったり(内周51.5mm)・US 6 / EU 52 / UK L 結果B: 13号ぴったり(内周53.4mm)・US 6.5 / EU 53 / UK M½ 解釈: 相手のお気に入りリングの内側をノギスで測った実測から、号数を割り出す使い方。16.4mmなら11号、17.0mmなら13号と、内径0.6mmの差が2号ぶんの違いになる。贈り物のサイズをこっそり確かめたいときに効く。

ケース6: 男性リングの内径19.0mmから

入力: リング内径から → 19.0mm 結果: 19号ぴったり(内周59.7mm)・US 9 / EU 60 / UK R½ 解釈: 男性用リングでよくある内径19.0mmは、日本の19号にあたる。US 9・EU 60・UK R½。ペアリングを海外で探すときなど、男性側のサイズも同じ画面でそのまま海外表記に変換できる。

ケース7: 号数の範囲外になる特注域

入力A: 指の周囲から → 40mm / 入力B: リング内径から → 26mm 結果A: 日本号数は範囲外・US 1.5 / EU 40 / UK C 結果B: 日本号数は範囲外・US 17.5 / EU 82 / UK Z+6 解釈: 内周40mm(内径12.7mm)や内径26mmは、日本の一般流通号数(1〜30号)から外れる特注・海外専用の域だ。この場合、号数セルには「範囲外」と表示され、代わりにUS/EU/UKを確認するよう案内が出る。号数が出ないからといって計算不能にせず、有効な海外サイズはきちんと示すのが親切設計のポイントになる。

仕組み・アルゴリズム

手法比較——早見表引き vs 換算式ベース

指輪サイズの換算には、大きく二つのやり方がある。一つは既存サイトの多くが採る早見表引きで、号数・US・EU・UKを行に並べた対応表から、該当する行を目で探す。実装は楽だが、表に載っていない中間値(周囲48.5mmなど)は拾えず、フィット感も出せない。

本ツールが採るのは換算式ベースだ。すべてのサイズをいったん「内径d(mm)」という共通の物差しに正規化してから、各国の規格式で変換する。この方式なら、どんな中間の実測値でも連続的に計算でき、号の基準との差からフィット感まで導ける。早見表の「行と行のあいだ」を埋められるのが最大の利点になる。

すべてを内径dに正規化してから変換する

計算はモードによらず、まず内径dと内周cを求めるところから始まる。

// 1) モード別に内径d・内周cを求める(c = d × π で相互変換)
// 指の周囲から : c = 入力周囲,        d = c / π
// リング内径から: d = 入力内径,        c = d × π
// 号数から     : d = 13 + (号 − 1)/3, c = d × π

// 2) ここから先は全モード共通の換算
jpExact  = 3 × d − 38            // 号数の内径式 d=13+(号−1)/3 を逆算
jpSize   = Math.round(jpExact)   // 最寄りの整数号(half-up)
usSize   = Math.round((d − 11.6332) / 0.8128 × 2) / 2  // 0.5刻み
euSize   = Math.round(c)         // 内周mmの整数(ISO 8653)
ukLabel  = UK_SIZES を内径dで最近傍探索

日本号数は、号数から内径を出す式内径=13+(号−1)/3をdについて解いてjpExact = 3d − 38とし、最寄りの整数へ丸める。USサイズは内径との直線関係を逆算し、0.5刻みに丸める。EUサイズは内周mmの整数丸めそのもの。UKサイズだけはきれいな一次式で書けないので、A〜Z+6まで58件の対応表(1文字ごとに内径+0.4mm、半サイズ+0.2mm)を用意し、算出した内径dにいちばん近いラベルを1回の走査で選ぶ。

フィット感の出し方

周囲・内径モードでは、最寄り号の「基準内周」と実測内周の差からフィット感を判定する。

dRef = 13 + (jpSize − 1) / 3   // 最寄り号の基準内径
cRef = dRef × π                // 最寄り号の基準内周
delta = c − cRef               // 実測内周 − 号基準内周
// |delta| ≤ 0.3mm → ぴったり / delta > +0.3mm → ややきつめ / delta < −0.3mm → やや余裕

しきい値の0.3mmは、1号ぶんの内周差(約1.05mm)の約6割にあたる。つまり号の刻みの半分強を「ぴったり」域とし、そこから外れたぶんだけ「きつめ/余裕」として案内する設計だ。

数値の根拠と、メーカー差が出る理由

各換算式は思いつきではなく、公表された規格・換算表と突き合わせて確定した。日本号数はJCS慣用規格の内径=13+(号−1)/3(10号=内径16.0mmが複数の換算サイトの記載と一致)、USは内径の線形式内径=0.8128×US+11.6332(US 4/5/6の公表内径と一致)、EUはISO 8653の内周mm、UKはBS EN 28653の文字対応表(ringchart.co.ukやangara.comの公表表と各文字±0.1mm以内で一致)に基づく。詳細は英語版WikipediaのRing sizeにも整理されている。

それでも、あるサイトでは「11号=EU 51」、別のサイトでは「11号=EU 52」と載ることがある。これは誤りではなく、規格ごとに刻みの取り方が違い、採寸値の0.1mm差で境界がまたぐためだ。本ツールが号数・海外サイズを「最寄り値」として扱い、メーカー・ブランドで±0.5サイズ前後すると明示しているのは、この規格の刻み差を隠さないためだ。都合よく一つの表に丸めず、目安であることまで含めて出す——それがこのツールの誠実さであり、早見表サイトとの違いでもある。

早見表サイトとの違い — 実測から連続計算で号数を出す

指輪サイズの換算情報はネット上にいくらでもある。ただ、その多くは「号数・内径・US・EU・UK」を並べた早見表で、表の行を目で追って読み取るだけだ。手元の実測値がぴったり行に載っていればいいが、紙を巻いて測ったら内周が48.5mmだった、という中間の値だと、上下どちらの行に寄せればいいのか判断できない。しかも「その号だと指にきついのか緩いのか」までは表からは分からない。

このツールは、実測の連続値をいったん 内径d(mm) に正規化してから各国規格の式で変換する。だから中間の値でも最近傍の号を計算し、実測内周と号の基準内周の差から「ぴったり/ややきつめ/やや余裕」まで判定する。実際、指の周囲48.5mmを入れれば最近傍の8号と「ややきつめ」が返り、US 4.5・EU 49・UK Jまで一度に出る。指の周囲・リング内径・日本号数のどれを入り口にしても、号数・内径・内周・US・EU・UKが1画面でそろう多方向換算だ。そして号数や海外サイズは規格式による最寄り値で、メーカーにより±0.5サイズ前後する——この目安であることを隠さず明示しているのも早見表サイトとの違いになる。

指輪づくりまわりでは役割が分かれる。原価と売価を決めるなら /handmade-pricing、ビーズの個数を出すなら /bead-calc、革の面積とコストを出すなら /leather-area-calc。指輪以外の長さ・重さ・温度をまとめて換算したいときは /unit-converter が近い。サイズは本ツール、材料と値付けはハンドメイド系、という分担で回遊できる。

豆知識 — 「号」も「US 6」も同じ指を別の物差しで測っているだけ

日本の「号」は指輪サイズ専用の独自単位で、読みは「ごう」。1号=内径13.0mmを起点に、1号ごとに内径がきっちり 1/3mm(約0.33mm)ずつ増える等差の刻みになっている。内周でいえば1号あたり約1.05mm。とてもシンプルな規格だが、これは日本ローカルなので海外の表記とは直接対応しない。

USサイズのルーツは、内径をおよそ1/64インチ刻みで割り振ったアメリカの規格だ。だから号数とUSは刻み幅そのものが違い、11号がUS 6、17号がUS 8のように、整数どうしがきれいに1対1で並ぶことはない。イギリス(UK)はさらに独特で、内径の増加にアルファベットA・B・C…を割り当て、間を「½」で埋める文字式。豪州も同じUK方式を使う。一方でヨーロッパ(EU)のサイズは拍子抜けするほど素直で、内周のミリ値がそのままサイズ番号(ISO 8653)になっている。11号は内周51.31mmだからEU 51、という具合だ。

つまり号・US・EU・UKは、結局「同じ指の太さを、国ごとに別の物差しで読んでいるだけ」。目盛りの幅が違うから端数のズレが出る、と考えると換算表どうしの食い違いも腑に落ちる。

もう一つ実用的な豆知識。幅の広いリング(甲丸・平打ちなど3mmを超えるもの)は、同じ指でも0.5〜1号上げるのが慣習だ。接触面積が増えるぶん、抜き差しに号数以上の余裕が要るため。海外ブランドが日本で店を開くときに独自の号数対応表を配るのも、この手の微妙な差を吸収するためだ。指輪サイズの成り立ちはRing size(Wikipedia)に詳しい。

Tips — 採寸で失敗しないためのコツ

  • リングゲージ(サイズ棒・サイズゲージ)を使う。 号数の輪がセットになったリングゲージは千円台で手に入り、紙や糸を巻く方法よりずっと確実。実際に指へ通して抜き差し感を確かめられる。
  • 測る時間帯は夕方に合わせる。 指は朝が最も細く、夕方やむくんだ日は+0.5〜1号ほど太くなる。一日で一番太いときに合わせておけば、きつくて着けられない事故を防げる。
  • 手持ちリングの内径はノギスで測る。 定規より読み取り精度が高い。測るのは内『径』(さしわたし)であって内周ではない点に注意。
  • 海外通販はサイズ選びを慎重に。 US・UK表記のリングは返品送料が高くつく国も多く、サイズ直しも簡単には頼めない。買う前に号数・内径・内周を控えておく。
  • 関節が太い人は関節基準で。 指の付け根がぴったりでも、関節を越えられなければ着けられない。関節を通るサイズで選び、付け根の緩さは別途調整するのが安全だ。

よくある質問(FAQ)

号数とUSサイズがぴったり一致しないのはなぜ?

日本号数は内径1/3mm刻み、USサイズは内径1/64インチ刻みと、そもそも目盛りの幅が違うからだ。刻みがずれているので整数どうしがきれいに対応せず、換算はどうしても「最寄り値」になる。たとえば11号はUS 6、17号はUS 8にいちばん近い、という具合。さらにメーカー・ブランドによって±0.5サイズ前後するので、表示はあくまで目安として受け取ってほしい。

紙や糸で測ると誤差はどのくらい?

測り方しだいで±1号ほどはずれやすい。紙をきつく締めすぎる・関節を通していない・糸が伸びる、といった要因で内周が0.5〜1mm変わり、それがそのまま号数のブレになる。正確を期すならリングゲージ(サイズ棒)での実測がおすすめ。紙採寸の値は当たりをつける目安と考えて、上下1号は候補に入れておくと安心だ。

内径と内周を間違えて入れたらどうなる?

大きく外れた号数が出てしまう。内径は指輪の内側の直径(さしわたし)、内周はその一周の長さで、内周 = 内径 × π の関係だから約3.14倍違う。たとえば内径16.3mmの指輪の内周は約51.3mmになる。このツールは「リング内径から」「指の周囲から」とモードを分けているので、手持ちリングの直径を測ったなら内径モード、紙を巻いた一周の長さなら周囲モード、と入り口を選べば取り違えを防げる。

入力したサイズはどこかに送信される?

いいえ。号数やサイズの計算はすべてブラウザ内(あなたの端末の中)で完結していて、入力値がサーバーへ送られることはない。指のサイズは人に知られたくない情報でもあるので、婚約指輪をこっそり調べたいときも安心して使ってほしい。

まとめ

指の周囲・リング内径・日本号数のどれからでも、号数(フィット感つき)と内径・内周、US/EU/UKサイズが1画面でそろう。早見表を目で追う代わりに、実測の中間値でも最近傍号と着け心地まで連続計算。号数・海外サイズは±0.5サイズの目安である点だけ心に留めておけば、海外通販や贈り物のサイズ選びの心強い下調べになる。

指輪づくりの原価と値付けは /handmade-pricing、ビーズの個数は /bead-calc、指輪以外の単位換算は /unit-converter もあわせてどうぞ。換算結果の食い違いや要望があれば お問い合わせページ から気軽に知らせてほしい。

M

Mahiro

Mahiro Appの開発者。海外通販でリングのサイズ表記に迷った経験から、内径mmをすべての基準に据えて号数とUS/EU/UKを行き来できるように設計した。

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