Weekload

今週の残り工数と残り稼働時間の逼迫度を可視化

0%余裕
残り工数
0
h
残り稼働
32
h
進捗
0
%

データ操作

週の残りタスクと残り時間の逼迫度を一目で

「金曜の午後、ようやくタスク一覧を見直したら全然終わらないことに気づいた」——こんな経験、週1ペースであるよね。

Weekload は 今週の残り工数残り稼働時間 を比較して「逼迫度(ひっぱくど)」として可視化するツール。0.25h(15分)刻みで見積と実績を記録し、半円ゲージで残りの余裕が一目でわかる。色が緑なら余裕、黄色で注意、赤になったらタスクの見直しが必要だ。

データはすべてブラウザ内に保存されるので、会員登録もサーバーへのデータ送信も一切なし。スマホでサッと工数チェックできる。

なぜ Weekload を作ったのか

開発のきっかけ

フリーランスとして複数案件を並行していた時期、毎週金曜の夕方に「今週もオーバーした」と気づくパターンが続いた。Trello でタスクは管理していたが「今週あと何時間使えるか」が見えない。Excel で週次の工数表を作ったこともあったが、手動で計算するのが面倒ですぐ使わなくなった。

既存の工数管理ツールを5つほど試した。多くは月単位やプロジェクト単位の管理に特化していて「今週の残り時間 vs 残り工数」という視点がない。あるいは高機能すぎて個人フリーランスには重すぎる。欲しいのは「今週あと何時間使えて、残り何時間分の仕事がある?」というシンプルな比率だけだった。

こだわった設計判断

0.25h(15分)刻みにした理由——作業の最小単位を15分にすると、ポモドーロテクニックとも相性が良い。1分単位だと入力が面倒だし、0.5h単位だと粒度が荒すぎる。15分刻みが実務的にちょうど良いバランスだった。

経過時間の自動計算——「今日は水曜日だから月火水の3日分が経過」と自動で算出する。手動入力では更新を忘れるし、日ごとに異なる稼働時間を細かく管理するのはMVPとしてはオーバースペック。曜日ベースの自動計算がシンプルかつ十分正確だ。

LocalStorage に保存——外部サーバーを使わないことで、プライバシーを完全に保護しつつオフラインでも動作する。工数データは個人の機密情報に近いので、ブラウザ内完結は重要な設計判断だった。

こんな働き方の人に向いている

複数案件を並行するフリーランス

3つの案件を抱えていて、それぞれに設計・実装・レビューのタスクがある。全体で週40時間の稼働に対して、残り工数が35時間なのか50時間なのかで動き方が変わる。Weekloadなら案件×タスクの2階層で管理でき、逼迫度が一目で見える。

チームリーダーの週次計画

メンバーの工数配分を週単位で見積もるとき、全タスクの見積合計が稼働可能時間を超えていないかをサッとチェックできる。朝会で逼迫度を共有すれば、タスクの再配分をその場で判断できる。

残業リスクの早期検知

水曜の時点で逼迫度が100%を超えていたら、金曜までに終わらない可能性が高い。早い段階で気づければ、タスクの優先度を変えたりヘルプを出したりといった対策が打てる。木曜に気づくのと水曜に気づくのでは、打てる手がまるで違う。

個人の時間管理トレーニング

「見積と実績のギャップ」を毎週記録し続けると、自分の見積精度が見えてくる。「いつも1.3倍かかる」と分かれば、次週から見積に1.3倍のバッファを積めるようになる。

基本の使い方

たった3ステップで逼迫度の可視化が始まる。

Step 1: 稼働日と稼働時間を設定する

画面上部の「設定」を開き、稼働曜日をタップでトグル。1日の稼働時間を±ボタンまたは直接入力で設定する。デフォルトは月〜金の8時間。

Step 2: 案件とタスクを追加する

「新しい案件名」に案件名を入力して追加。案件内の「+タスクを追加」からタスクを作成し、編集画面で想定工数を0.25h単位で設定する。

Step 3: 実績を記録して逼迫度を確認する

作業が進んだら、タスク行の±ボタンで実績を加算。逼迫度ゲージがリアルタイムで更新される。緑なら余裕、黄色で注意、赤なら見直しが必要。

具体的な使用例(検証データ)

ケース1: 月曜朝の計画段階

週の始まり。まだ何も消化していない状態。

入力値:

  • 稼働日: 月〜金(5日)、1日8時間
  • 案件A: 設計4h + 実装12h = 16h
  • 案件B: テスト8h + ドキュメント4h = 12h
  • 合計見積: 28h

計算結果:

  • 残り稼働: 40h(5日 × 8h)
  • 残り工数: 28h
  • 逼迫度: 70%

解釈: 緑表示。稼働時間の7割が埋まっている状態で、12hの余裕がある。突発タスクにも対応できる健全な状態。

ケース2: 水曜昼の中間チェック

水曜昼時点で月火水の3日が経過。

入力値:

  • 経過: 3日(24h消化済み)
  • 実績合計: 18h消化
  • 残り工数: 28h - 18h = 10h

計算結果:

  • 残り稼働: 16h(木金の2日 × 8h)
  • 残り工数: 10h
  • 逼迫度: 63%

解釈: 緑表示。順調なペース。水曜時点で6hの余裕があり、予定通り進行中。

ケース3: 木曜夜に新タスク追加

急ぎの案件Cが入り、6hの追加タスクが発生。

入力値:

  • 経過: 4日(32h消化済み)
  • 既存の残り工数: 5h + 新規6h = 11h

計算結果:

  • 残り稼働: 8h(金曜1日)
  • 残り工数: 11h
  • 逼迫度: 138%

解釈: 赤表示。残り8時間では11時間分の仕事が収まらない。タスクの優先度を見直すか、一部を来週に繰り越す判断が必要。

ケース4: 金曜夕方の全完了

全タスクが完了した状態。

計算結果:

  • 残り工数: 0h
  • ステータス: 🎊 すべてのタスクが完了!

解釈: 完了表示。今週のタスクをすべて消化できた。Markdown でエクスポートして記録を残しておくと、来週の見積精度向上に役立つ。

仕組み・アルゴリズム

逼迫度の計算式

Weekload のコアは以下のシンプルな比率計算だ:

逼迫度(%) = (残り工数 ÷ 残り稼働時間) × 100
  • 残り工数 = Σ(見積工数 − 実績工数) ※未完了タスクのみ
  • 残り稼働時間 = (総稼働日数 × 1日稼働時間) − 経過稼働時間

経過時間の自動計算

経過した稼働日数は、今日の曜日と設定された稼働曜日から自動算出する。例えば稼働曜日が月〜金で今日が水曜なら、月・火・水の3日が経過済み。

経過時間 = 経過した稼働日数 × 1日の稼働時間
例: 3日 × 8h = 24h

ISO 週番号の採用

週の識別には ISO 8601 の週番号を使用している。年をまたぐ週(例: 12月末〜1月初め)でも一意に識別できる国際標準だ。Weekload では起動時に自動で今週の週番号を算出するため、手動設定は不要。

0.25h 刻みの設計根拠

15分(0.25h)は多くの業務で採用されている最小計測単位。ポモドーロテクニック(25分作業 + 5分休憩)の1サイクルに近く、実務的な粒度として最適なバランスと判断した。

タスク管理アプリとの違い

データを外部に送信しない

すべての計算はブラウザ内で完結する。サーバーにデータは一切送信されない。工数データは案件名やタスク名を含むため、業務の機密情報に近い。LocalStorage 保存によるプライバシー保護は、このツールの重要な設計方針だ。

週次 × 逼迫度の可視化

月単位やプロジェクト単位の工数管理ツールは多いが、「今週あと何時間使えるか」に焦点を当てたツールは意外と少ない。Weekload は週のスパンに特化し、逼迫度という1つの指標に集約することで、判断を高速にしている。

スマホ片手操作に最適化

±ボタンによる0.25h刻みの入力は、スマホの片手操作で完結する。朝の通勤中にタスクを追加し、昼休みに実績を記録するような使い方を想定して設計した。

知っておくと便利な工数管理の豆知識

見積精度の傾向

ソフトウェア開発において、初心者の見積は実際の工数の1.5〜2倍ずれることが多い。これは「計画の誤謬(Planning Fallacy)」と呼ばれる認知バイアスで、ダニエル・カーネマンらが提唱した。対策として「参照クラス予測」——過去の類似タスクの実績を基準にする方法が有効だ。

参考: 計画の誤謬 - Wikipedia

パーキンソンの法則

「仕事は、与えられた時間いっぱいに膨張する」というパーキンソンの法則。締め切りまで余裕があると、無意識に作業を引き延ばしてしまう。逼迫度を常に確認することで、この傾向を意識的に防げる。

参考: パーキンソンの法則 - Wikipedia

工数管理の「バッファ」理論

クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント(CCPM)では、各タスクの安全余裕を削って代わりにプロジェクト全体にバッファを置く。個々の見積を正確にするのではなく、集約したバッファで不確実性を吸収する考え方だ。週次で逼迫度を見ることで、バッファの消化状況を直感的に把握できる。

使い方のコツ・Tips

月曜朝に全タスクを洗い出す

週の始めに5分だけ使って、今週やるべきタスクをすべて登録する。この「初期投入」が逼迫度の精度を左右する。後から追加するのは問題ないが、最初の時点で8割は入れておきたい。

見積には1.2倍のバッファを積む

「これは3時間で終わる」と思ったら3.75hで見積もる。自分の見積精度が分からないうちは、1.2倍のバッファが安全な目安。Weekload で週次の実績を記録し続ければ、自分固有の倍率が見えてくる。

黄色になったら優先度を見直す

逼迫度が80%を超えて黄色になったら、残りタスクの優先度を再確認するタイミング。「今週やらなくてもいいタスク」を来週に回すだけで、逼迫度が劇的に下がることがある。

Markdown エクスポートで週次ログを残す

金曜の終わりにMarkdown をエクスポートしてメモアプリに貼り付けておく。週ごとの見積 vs 実績を蓄積すると、見積精度の改善に役立つ。

よくある疑問

Q: 稼働日をゼロにしたら逼迫度はどう表示される?

稼働日を1日も選択しない、または稼働時間を0hに設定すると、残り稼働時間が0になるため逼迫度を計算できない。「稼働日または稼働時間が設定されていないため、逼迫度を計算できません」というバナーが表示される。まずは稼働曜日と時間を設定しよう。

Q: 週をまたいでタスクを引き継ぐには?

金曜日に Markdown エクスポートでデータをコピーし、翌週に Markdown インポートで貼り付ける方法が確実。エクスポートデータには見積・実績・完了状態がすべて含まれるので、実績をリセットして見積だけ引き継ぐことも手動調整で可能だ。「来週以降」セクションに事前にタスクを登録しておく使い方もおすすめ。

Q: 先週のデータは見られる?

Weekload は「今週」に特化したツールで、過去の週への切り替え機能は現時点では未実装。Markdown エクスポートで記録を残しておくのがおすすめ。

Q: 0.25h 以外の刻みで入力できる?

現時点では0.25h(15分)刻みのみ対応。直接数値入力した場合も、確定時に最寄りの0.25h に丸められる。これは入力の簡便さと実務的な粒度のバランスを考慮した設計判断だ。

Q: チームで共有できる?

現時点では個人利用を想定した設計。チーム共有が必要な場合は、Markdown エクスポートしたテキストを Slack やメールで共有する使い方を推奨。

まとめ

Weekload は「今週あと何時間使えて、残り何時間分の仕事がある?」を1つの逼迫度ゲージに集約するツールだ。

金曜に「間に合わない」と気づくのではなく、水曜の時点で黄色信号に気づけることが最大の価値。0.25h刻みの気軽な入力と、LocalStorage によるプライバシー保護で、毎週の工数チェックを習慣にできる。

お金の管理が気になる人は不平等割り勘マスターもチェックしてみて。飲み会の負担割合を自動計算してくれる。

逼迫度指標の設計判断やSVG半円ゲージを採用した経緯は開発秘話にまとめている。ISO 8601週番号・SVGゲージ・localStorageの実装詳細は技術深掘り記事で数値付きで解説している。


不具合や要望があれば、お問い合わせページから気軽に教えてほしい。

M

Mahiro

Mahiro Appの開発者。週末に工数が足りないことに金曜日に気づく経験を繰り返し、残り稼働時間と残タスクの逼迫度を可視化するツールを開発した。

運営者情報を見る

© 2026 Weekload