コンパニオンプランツ相性チェッカー

育てたい野菜を選ぶだけで相性の良い植物・避けるべき植物を一覧表示。NGペアも警告

育てたい野菜を選ぶだけで相性の良い植物・避けるべき植物を一覧表示。複数野菜の同時チェックで畑レイアウトのNGペアも警告する無料ツール。

育てたい野菜を選ぼう

野菜を2つ以上選んでください

本ツールの相性情報は一般的な園芸文献に基づく目安です。土壌・気候・品種によって結果は異なる場合があります。実際の栽培は地域の気候や土壌条件も考慮してください。

不具合・ご要望はお気軽に@MahiroMemoまで

PR

📘 コンパニオンプランツ・家庭菜園の参考書籍

トマトの隣にバジルを植えたら、アブラムシが消えた話

「今年はトマトを育てよう」と思い立ったものの、隣に何を植えるかで悩んだ経験はないだろうか。ホームセンターで苗を眺めながら「この組み合わせ、大丈夫かな?」とスマホで検索を繰り返す——そんな光景はよくある。

実は野菜には「一緒に植えると互いに良い影響を与える組み合わせ」と「隣同士で育てると共倒れになる組み合わせ」がある。この相性関係を一発でチェックできるのが、コンパニオンプランツ相性チェッカーだ。育てたい野菜をタップするだけで、30種の植物×35パターンの相性データから良い組み合わせ・避けるべき組み合わせを色分け表示する。

なぜコンパニオンプランツ相性チェッカーを作ったのか

開発のきっかけ

自宅の小さな畑でトマトとジャガイモを隣に植えたことがある。両方ナス科だし大丈夫だろうと思ったのが間違いだった。疫病が一方から広がり、秋にはトマトもジャガイモも全滅。調べてみると「同じナス科は隣に植えてはいけない」という基本中の基本を知らなかったのが原因だった。

それ以来コンパニオンプランツの一覧表をよく見るようになったが、既存の情報源にはフラストレーションがあった。Webの一覧表は「トマト×バジル=◎」のような1対1の情報が中心で、「トマト・バジル・ニラ・マリーゴールドの4つを同時に植えたら全体として問題ないか?」を一括チェックできるツールが見当たらない。5種類の野菜を選んだとき、10ペアの相性を1つずつ照合するのは面倒すぎる。

こだわった設計判断

複数選択→マトリクス表示という設計にしたのは、N個選んだときのN(N-1)/2ペアを一目で把握するため。セルをタップすれば理由も読めるので、「なぜこの組み合わせがダメなのか」まで深掘りできる。

もう一つのこだわりが「おすすめ追加植物」機能。選んだ野菜群と相性が良い未選択の植物をスコア順に提案するので、「あと1種追加するなら何がいい?」という実用的な疑問にも答えられる。

コンパニオンプランツとは何か——植物が助け合う3つのメカニズム

コンパニオンプランツ(共栄植物)の基本

コンパニオンプランツとは、近くに植えると互いの生育を助け合う植物の組み合わせのこと。英語では "companion planting" と呼ばれ、数千年前から世界各地の農業で実践されてきた。最も有名なのはネイティブアメリカンの「三姉妹栽培(Three Sisters)」——トウモロコシ・インゲン・カボチャを一緒に植える手法で、トウモロコシがインゲンの支柱になり、インゲンが窒素を固定し、カボチャの葉が地面を覆って雑草を抑える。

参考:コンパニオンプランツ — Wikipedia

窒素固定——豆類が土を肥やすメカニズム

マメ科植物(インゲン・枝豆・エンドウなど)の根には根粒菌が共生しており、大気中の窒素ガスをアンモニアに変換して土壌に供給する。これを窒素固定と呼ぶ。隣に植えた野菜はこの窒素の「おすそわけ」を受けて生育が促進される。

身近なたとえで言えば、「隣の家がパン屋で、焼きたてのパンの香りがうちにも漂ってくる」ようなもの。マメ科植物の隣では、わざわざ追肥しなくても窒素分が補われるのだ。

窒素固定の簡易イメージ:
大気中 N₂ → 根粒菌が NH₃ に変換 → 土壌に放出 → 隣の野菜が吸収

忌避物質——香りで害虫を遠ざける

バジル・ニラ・ネギ・シソなどのハーブ類は、揮発性の化学物質を放出して害虫を遠ざける。トマトの隣にバジルを植えるとアブラムシが減るのは、バジルのリナロールやオイゲノールといった芳香成分が虫の嗅覚を撹乱するため。

逆に、ナスタチウム(キンレンカ)のように「おとり植物」として機能するものもある。キャベツの近くに植えると、ナスタチウムにアブラムシが集中してキャベツが守られる。

アレロパシー——根から出る化学物質の影響

マリーゴールドの根はα-テルチエニルという物質を分泌し、土壌中のセンチュウ(線虫)を抑制する。これが「マリーゴールドは万能コンパニオン」と言われる理由だ。一方、ネギ類の硫化アリルは豆類の根粒菌を阻害するため、タマネギとインゲンは相性が悪い。

植物が根から分泌する化学物質が周囲の植物に影響を与える現象を**アレロパシー(他感作用)**と呼ぶ。良い方向にも悪い方向にも作用するので、組み合わせの知識が重要になる。

なぜ野菜の相性チェックが重要なのか

相性を無視した失敗例

前述のトマト×ジャガイモの例だけでなく、相性の悪い組み合わせは実害が大きい。

  • トマト×キャベツ: 両方とも肥料を大量に消費する「肥料食い」。隣同士だと養分の奪い合いで両方の収量が激減する
  • インゲン×タマネギ: タマネギの根から出る硫化アリルがインゲンの根粒菌を殺してしまい、インゲンの窒素固定能力が失われる
  • ジャガイモ×ナス: 同じナス科のため疫病(フィトフトラ)が伝染しやすい。片方が感染すると一気に畑全体に広がる

農薬削減効果

農林水産省も推進する「総合的病害虫・雑草管理(IPM)」では、コンパニオンプランツの活用が非化学的防除の一手段として位置づけられている。相性の良い組み合わせを選ぶことで農薬使用量を減らせるのは、家庭菜園だけでなく営農レベルでもメリットがある。

参考:総合的病害虫・雑草管理(IPM)— 農林水産省

連作障害との関連

同じ科の野菜を同じ場所で連続して栽培すると「連作障害」が起きる。ニラやネギ類を間に挟むことで土壌の病原菌バランスをリセットし、連作障害を軽減できるケースがある。ナス科(トマト・ナス・ピーマン)の連作対策としてニラの混植は定番の手法だ。

菜園計画から食育授業まで——相性チェッカーが役立つ場面

春の菜園レイアウト計画

3月〜4月、春の植え付けシーズンに「今年は何を植えよう?」と計画を練るとき。5〜8種類の候補をまとめてチェックすれば、NGペアを事前に排除してレイアウトを決められる。

プランターの省スペース混植

ベランダのプランターは場所が限られる。限られたスペースで2〜3種を混植するなら、相性の良い組み合わせを選ぶことが収量アップの鍵。トマト+バジル+マリーゴールドの黄金トリオは60cmプランター1つで実現できる。

初心者の「何から育てる?」問題

初めての家庭菜園で迷ったら、まず育てたい野菜を1つ選んで「おすすめ追加植物」を見てみて。相性の良いパートナーが自動で表示されるので、組み合わせに悩む必要がない。

学校菜園・食育授業

小中学校の食育や理科の授業で「なぜこの野菜を隣に植えるのか?」を教える教材として活用できる。相性マトリクスを見せながら窒素固定やアレロパシーの仕組みを解説すれば、生物学の導入にもなる。

基本の使い方

3ステップで相性チェックが完了する。

Step 1: 育てたい野菜をタップして選択

カテゴリ(果菜類・葉菜類・根菜類・豆類・ハーブ・花)で絞り込みもできる。気になる野菜をタップすると緑色にハイライトされ、複数選択が可能。

Step 2: 相性マトリクスを確認

2つ以上選ぶと、選択した野菜同士の相性が色分けマトリクスで表示される。緑=良い、赤=悪い、灰=中立。セルをタップすれば理由のポップアップが出る。

Step 3: おすすめ追加植物を参考に

画面下部に「選択中の野菜と相性が良い未選択の植物」がスコア順に表示される。「あと1種追加するなら?」の答えがここにある。

具体的な使用例と検証データ

ケース1: 定番の黄金トリオ(トマト+バジル+マリーゴールド)

選択: トマト、バジル、マリーゴールド

結果:

  • トマト × バジル → ◎ 害虫忌避・成長促進
  • トマト × マリーゴールド → ◎ 害虫忌避(センチュウ抑制)
  • バジル × マリーゴールド → — 中立

解釈: 3ペアすべてがNGなし。トマト栽培の王道コンビネーション。バジルの芳香でアブラムシを防ぎ、マリーゴールドでセンチュウを抑える二段構え。

ケース2: 三姉妹栽培(トウモロコシ+インゲン+カボチャ)

選択: トウモロコシ、インゲン、カボチャ

結果:

  • トウモロコシ × インゲン → ◎ 成長促進
  • トウモロコシ × カボチャ → ◎ 成長促進
  • インゲン × カボチャ → — 中立

解釈: ネイティブアメリカンが数千年前から実践してきた組み合わせ。インゲンの窒素固定、トウモロコシの支柱効果、カボチャの地面被覆と三者三様の役割が噛み合う。

ケース3: NGペア警告(トマト+ジャガイモ+ナス)

選択: トマト、ジャガイモ、ナス

結果:

  • トマト × ジャガイモ → ✕ 共通害虫誘引(同じナス科で疫病伝染)
  • ジャガイモ × ナス → ✕ 共通害虫誘引(ニジュウヤホシテントウ蔓延)
  • トマト × ナス → — 中立

解釈: 3ペア中2ペアがNG。同じナス科を集中配置するのは疫病リスクが高すぎる。ナス科はそれぞれ離れた場所に植えるべき。

ケース4: ハーブ混植プラン(ナス+ニラ+シソ+パセリ)

選択: ナス、ニラ、シソ、パセリ

結果:

  • ナス × ニラ → ◎ 病気予防(連作障害軽減)
  • ナス × シソ → ◎ 害虫忌避(カメムシ対策)
  • ナス × パセリ → ◎ 害虫忌避(地表乾燥防止)
  • ニラ × シソ → — 中立
  • ニラ × パセリ → — 中立
  • シソ × パセリ → — 中立

解釈: ナスを中心にハーブ3種で囲む「ナスの護衛隊」レイアウト。6ペアすべてNGなし、うち3ペアが◎。

ケース5: 豆類とネギ類のNG確認(インゲン+エンドウ+タマネギ+ニンニク)

選択: インゲン、エンドウ、タマネギ、ニンニク

結果:

  • インゲン × タマネギ → ✕ アレロパシー
  • インゲン × ニンニク → ✕ アレロパシー
  • エンドウ × タマネギ → ✕ アレロパシー
  • エンドウ × ニンニク → ✕ アレロパシー
  • インゲン × エンドウ → — 中立
  • タマネギ × ニンニク → — 中立

解釈: 豆類とネギ類は4ペアすべてNG。硫化アリルが根粒菌を阻害するため、畑の中で明確に距離を取る必要がある。

ケース6: 秋冬野菜(ほうれん草+小松菜+大根+ニンニク+マリーゴールド)

選択: ほうれん草、小松菜、大根、ニンニク、マリーゴールド

結果:

  • ほうれん草 × ニンニク → ◎ 病気予防
  • 小松菜 × ニラ → ◎ 病気予防(※ニラを追加推奨)
  • 大根 × マリーゴールド → ◎ 害虫忌避
  • その他 → 中立

解釈: NGペアなし。ニンニクの殺菌効果とマリーゴールドのセンチュウ抑制で、秋冬の病害虫対策を自然に強化できる。おすすめ追加植物にニラが表示される。

仕組み・アルゴリズム

相性データベースの構築方法

相性データは園芸文献・農業試験場の報告をもとに35パターンを手動でキュレーションしている。各ペアに「良い(good)/悪い(bad)」の判定と、効果タイプ(害虫忌避・成長促進・病気予防・養分競合・アレロパシー・共通害虫誘引)、理由テキストを紐づけた。データベースにないペアは「中立(neutral)」として扱う。

比較した手法:

  1. 全ペアを手動登録 — 30種×29/2 = 435パターンすべてを埋める方法。網羅性は高いが、根拠の薄いペアまで「中立」以外のラベルを付けることになり、信頼性が下がる
  2. 文献ベースのキュレーション(採用) — 確実なエビデンスがあるペアのみ登録し、それ以外はneutral。信頼性を優先した

マトリクス生成ロジック

入力: selectedIds = ["tomato", "basil", "marigold"]
処理:
  1. 全ペアを列挙: (tomato,basil), (tomato,marigold), (basil,marigold)
  2. 各ペアをRELATIONSテーブルから検索
     - (tomato,basil) → good, 害虫忌避+成長促進
     - (tomato,marigold) → good, 害虫忌避
     - (basil,marigold) → 該当なし → neutral
  3. N×Nマトリクスに配置して色分け表示

ペア数は N(N-1)/2 で計算される。5種選択で10ペア、10種で45ペア。検索はO(P)(P=登録パターン数)だが、P=35と小さいので全探索で十分高速。

おすすめ植物のスコアリング

入力: selectedIds = ["tomato", "basil"]
処理:
  1. 全RELATIONSから「good」かつ片方がselectedIdsに含まれるものを抽出
  2. もう片方のplantIdでグルーピングし、マッチ数をカウント
  3. selectedIdsに含まれるものは除外
  4. マッチ数の降順でソート
結果: マリーゴールド(1件), ニラ(1件), パセリ(1件), ...

静的な一覧表とここが違う

複数同時チェック

Webの一覧表は基本的に「Aの相性相手リスト」という1対多の形式。5種選んだときの全ペアを横断的にチェックするには、5回別々のページを見比べる必要がある。このツールなら1画面で全ペアのマトリクスが見える。

NGペアの自動警告

避けるべき組み合わせが3つ以上あると警告バナーが表示される。「うっかり相性の悪い組み合わせを見落とす」リスクを減らせる。

おすすめ追加植物

「選んだ野菜群と最も相性が良い未選択の植物」を自動提案する機能は、静的一覧表にはない。畑の空きスペースに何を追加すべきかの判断が楽になる。

コンパニオンプランツの豆知識

三姉妹栽培の起源は5000年前

トウモロコシ・インゲン・カボチャの三姉妹栽培は、メソアメリカで紀元前3000年頃にはすでに実践されていたと考えられている。ヨーロッパの植民者がアメリカ大陸に到達した16世紀、先住民のイロコイ族がこの栽培法を伝えたことで広く知られるようになった。

参考:Three Sisters (agriculture) — Wikipedia

アレロパシーの科学的根拠

アレロパシー(他感作用)という概念は1937年にオーストリアの植物学者ハンス・モリッシュが命名した。マリーゴールドのセンチュウ抑制効果については、1960年代にUSDAの研究で科学的に実証されている。現在ではマリーゴールドの根から分泌されるα-テルチエニルがセンチュウの神経系に作用することが解明されている。

参考:アレロパシー — Wikipedia

畑で差がつく実践テクニック

Tip 1: 距離の目安は30〜50cm

コンパニオンプランツの効果は近すぎても遠すぎても薄れる。一般的にはメインの野菜から30〜50cm離して植えるのがベスト。プランターなら同一プランター内で十分に効果がある。

Tip 2: ハーブは畝の境界に植える

バジル・ニラ・パセリなどのハーブ類は、畝と畝の間の通路際に植えると両側の野菜に効果が届く。「ハーブの壁」で害虫の移動を遮断するイメージだ。

Tip 3: マリーゴールドは万能選手

どの野菜と組み合わせても悪影響がなく、センチュウ抑制・益虫誘引の効果がある。畑のどこに植えても損はない「保険」のような存在。迷ったらまずマリーゴールドを追加してみて。

Tip 4: 結果をスクショして菜園マップに

相性マトリクスの結果を「結果をコピー」ボタンでテキスト化し、菜園の配置図と一緒にメモしておくと、翌年の計画にも役立つ。

よくある質問

Q: プランターでもコンパニオンプランツの効果はある?

ある。プランターは地植えより植物同士の距離が近いため、むしろ香りによる忌避効果が出やすいケースもある。60cmプランターならトマト1株+バジル2株が定番。ただし根の張り方が制限されるので、窒素固定効果は地植えよりやや弱い。

Q: 相性データの根拠は何?

園芸文献、農業試験場の研究報告、JA(農業協同組合)の栽培指導資料を主な情報源としている。科学的に実証されたものを優先し、民間伝承のみの情報は「中立」として扱っている。データの信頼性を保つため、「たぶん良い」レベルのペアは登録していない。

Q: ハーブは地植えとプランターで効果が違う?

基本的な相性は同じ。ただしミントは地植えだと地下茎で爆発的に広がり、隣の植物の生育圏を侵すリスクが高い。プランターで隔離するか、鉢ごと土に埋める方法がおすすめ。

Q: データにない組み合わせは植えてはいけない?

データにない組み合わせ=「中立」であり、「避けるべき」ではない。特に問題なく育てられる可能性が高い。相性データは確実なエビデンスがあるペアのみ登録しているため、データがない=情報不足なだけ。安心して試してみて。

Q: データはサーバーに送信される?

一切送信されない。すべての処理はブラウザ内で完結しており、選択した野菜の情報がサーバーに渡ることはない。通信量ゼロで動作する。

まとめ

コンパニオンプランツ相性チェッカーは、複数の野菜を同時選択してNGペアを一括チェックできる唯一のツール。30種×35パターンの相性データで、畑のレイアウト計画を科学的にサポートする。

種まきの時期も一緒に確認したい人は種まきカレンダーを、レイズドベッドで花壇を作りたい人はレイズドベッド設計計算も試してみて。


不具合や要望があれば、X (@MahiroMemo)から気軽に教えて。

M

Mahiro

Mahiro Appの開発者。トマトとジャガイモを隣に植えて全滅させた失敗から、コンパニオンプランツの奥深さにハマった。

運営者情報を見る

© 2026 コンパニオンプランツ相性チェッカー