積算温度で収穫予測カウントダウン

野菜の種類と開花日・種まき日を選ぶだけで、積算温度から収穫予定日を推定

野菜の種類と、開花日・交配日・種まき日など積算を始める日を入れるだけで、積算温度(日平均気温の合計)から収穫予定日を推定。

栽培情報

花が咲いた日から。房の根元から色づいた順に収穫

収穫予測

開花日を入力すると収穫予測が表示される

本ツールの収穫予測は気象庁の平年値(1991-2020年)に基づく推定であり、実際の気候条件(異常気象、品種差、栽培管理)によって結果は前後します。実際の収穫タイミングは作物の外見・触感も参考にしてください。

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📘 家庭菜園の栽培ガイド・温度計

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枝豆がいつの間にか大豆になってた話

「そろそろかな」と思って畑を見に行ったら、もうパンパンに膨らんで豆が黄色くなっていた——これは数年前に実際にやらかした枝豆の大失態だ。

収穫タイミングを日数だけで管理していると、冷夏の年は成長が遅れて「まだ早い」と思い込み、暖かい年は逆に「もう少し」と待っている間にベストを逃す。結局、気温と作物の成長は連動しているのに、カレンダーだけで判断していたのが間違いだった。

この「積算温度で収穫予測カウントダウン」は、毎日の平均気温を足し合わせた積算温度から収穫日を推定するツール。野菜を選び、開花日や種まき日など積算を始める日と地域を入れるだけで、プログレスバーが今どのあたりかを教えてくれる。

なぜ「積算温度カウントダウン」を作ったのか

開発のきっかけ

家庭菜園をやっていると「あと何日で収穫できる?」が一番気になる。種袋の裏には「60〜70日」とか書いてあるけど、あの数字は平均的な気候条件での目安にすぎない。東京の6月と札幌の7月では、同じ品種でも熟すまでの日数が変わる。

プロ農家や産地は積算温度で収穫適期を判断する。でもこの計算、毎日の気温を記録して足し合わせる——とにかく面倒だ。平年値でいいからサッと推定できるツールが欲しかった、というのが原点。

こだわった設計判断

平年値の内蔵にこだわった。APIから実況気温を引く方法もあるが、ネットが不安定な畑で使えないのは困る。気象庁の平年値(1991-2020年)を10都市分そのまま埋め込むことで、オフラインでも即計算できるようにした。

複数作物の同時管理も重要なポイント。家庭菜園は何種類も同時に育てるのが普通だから、1つずつ計算して覚えておくのは現実的じゃない。栽培リストに登録しておけば、収穫日が近い順に並ぶので「今週やること」が一目でわかる。

2026年9月に作物の表を作り直した

公開当初のツールは、日平均気温から作物ごとの「基準温度」を引いて積む方式だった。ところが、使っていた必要積算温度の多くは、基準温度を引かずに日平均気温をそのまま足した値として公表されているものだった。方式と数字がかみ合わず、東京で6月20日に交配したスイカの収穫予定が翌年の春に出る、というひどい状態になっていた。

そこで、計算を日平均気温の単純な積算に改め、作物ごとの必要積算温度と「どの日から数えるか」を、2系統の資料で確かめ直した。資料どうしが大きく食い違う作物は、残念だが一覧から外した。その経緯は後半の一覧の節にまとめてある。

積算温度とは何か——植物の体感時計

積算温度 計算方法 — 日平均気温を足すだけ

植物は「日数」ではなく「受け取った温度の合計」で成長フェーズを進める。その合計が積算温度だ。家庭菜園や産地の栽培指導で使われる積算温度は、ほとんどの場合、毎日の平均気温をそのまま足していくだけの単純なもの。

積算温度 = Σ 日平均気温(積算を始めた日〜当日)
単位: ℃・日(ふつうは単に ℃ と書く)

たとえばトマトは、花が咲いた日から数えて積算温度が1,000〜1,100℃になると実が色づく。平均気温25℃の日が続けば1,100 ÷ 25 = 44日、20℃なら55日。夏は早く、秋は遅く熟す理由がこの式だけで説明できる。

身近なたとえで言えば、貯金箱に毎日その日の気温ぶんの小銭を入れていくようなもの。暑い日はたくさん、涼しい日は少しずつ貯まり、目標額(必要積算温度)に届いた日が収穫日になる。

積算温度と有効積算温度の違い

もう1つ、有効積算温度という考え方がある。日平均気温から「これ以下では生育が止まる」基準温度(トマトなら10℃など)を引いてから足すもので、英語の Growing Degree Days(GDD)はこちらを指すことが多い。低温期をまたぐ長い栽培や、県の試験場が作る出荷予測モデルでは、有効積算温度のほうが当たりやすい。

大事なのは、必要積算温度の数字は、どちらの方式で数えたものかとセットで使うこと。同じ「1,000℃」でも、基準温度10℃の有効積算温度なら、単純な積算温度の2倍近い日数がかかる。公表されている野菜の目安(開花から収穫まで何℃、など)は単純な積算温度で書かれているものが大半なので、このツールもそれに合わせている。

参考: Wikipedia — 積算温度

積算を始める日が作物ごとに違う理由

積算温度は「いつから数えるか」も作物ごとに決まっている。トマト・ナス・キュウリなどの実を食べる野菜は、花が咲いた日(開花日)から実が育ちきるまでを数える。スイカ・メロン・カボチャは人工授粉した交配日、スイートコーンは雌穂のひげ(絹糸)が出た日だ。葉物や根菜は種まき日や定植日から数える。

実を食べる野菜で開花日から数えるのは、株全体の育ち方より、1つの実が熟すまでの時間のほうが温度とよく比例するからだ。定植日から数えると、最初の花が咲くまでの日数(苗の出来や日照で大きく変わる)が混ざってしまう。

野菜の積算温度 一覧【17種の早見表】

ツールに入っている17種の必要積算温度と、積算を始める日を並べる。「東京での日数の例」は、気象庁の東京の平年値で、その日から数えて必要積算温度に届くまでの日数だ。

野菜積算を始める日必要積算温度資料の幅東京での日数の例
トマト(大玉)開花日1,100℃1,000〜1,200℃6月1日から約48日
ミニトマト開花日1,000℃800〜1,100℃6月1日から約44日
ナス開花日400℃300〜500℃7月1日から約16日
ピーマン開花日375℃250〜500℃7月15日から約14日
キュウリ開花日220℃180〜300℃7月15日から約8日
オクラ開花日120℃100〜150℃8月1日から約4日
スイートコーン絹糸が出た日520℃500〜650℃7月1日から約21日
スイカ(大玉)交配日1,000℃1,000〜1,100℃6月10日から約42日
小玉スイカ交配日850℃800〜900℃6月10日から約37日
メロン交配日1,100℃1,000〜1,200℃6月20日から約45日
カボチャ(西洋)交配日1,050℃900〜1,200℃6月20日から約43日
枝豆開花日700℃600〜1,000℃6月20日から約29日
サツマイモ植え付け日2,900℃2,000〜3,500℃5月15日から約124日
ほうれん草種まき日600℃500〜750℃9月20日から約31日
小松菜種まき日500℃400〜650℃4月10日から約32日
ハクサイ定植日950℃850〜1,000℃9月5日から約46日
小カブ種まき日800℃750〜900℃9月15日から約41日

必要積算温度は、積算温度を載せている資料(タキイ種苗のスイカ栽培マニュアル、JA宮崎経済連のスイートコーン、ハーベストタイマーの一覧、収穫予報のガイド など)と、種苗会社や県が示す「開花後◯日」「種まき後◯日」を平年気温で積算温度に直した値の、2系統で突き合わせて決めた。たとえばナスは、一覧の「開花後300〜400℃」と、サカタのタネの「開花後15〜20日」を夏の気温で直した375〜500℃が重なる400℃にしている。

逆に、資料どうしが大きく食い違う作物は外した。ニンジンは一覧が種まき後1,000〜1,100℃なのに、夏まきで100日以上かかるという一般的な栽培日数から直すと2,000℃を超える。大根・キャベツ・ブロッコリーも同じように一覧の値が栽培日数と合わず、リーフレタス・タマネギ・ジャガイモ・ラディッシュ・イチゴは、2系統目の資料が見つからないか、見つかっても数字がそろわなかった。数字を置いてしまえばそれらしい予定日は出るが、根拠の弱い日付を出すくらいなら載せないほうがいい、と判断した。

「資料の幅」の列にあるとおり、同じ作物でも資料によって1〜2割の差がある。品種や仕立て方の違いで熟すまでの温度が変わるからで、表の値は真ん中あたりの代表値だ。

日数では読めない「収穫の真実」

冷夏の年に何が起こるか

夏の平均気温が平年より2℃低い年を考えてみる。東京で6月10日に交配した大玉スイカは、平年なら42日で積算1,000℃に届くが、2℃低いと46日かかる。ミニトマトも44日が48日に、5月中旬に植えたサツマイモは124日が137日に延びる。種袋の日数どおりに収穫すると、冷夏の年は1〜2週間早すぎることになる。

積算温度を見ていれば「温度的にはまだ9割だからもう数日待とう」という根拠のある判断ができる。スイカのように収穫後に追熟しない果実では、この数日の差がそのまま甘さの差になる。

暖地と寒冷地、同じ品種でも全然違う

同じミニトマトでも、東京で6月1日に咲いた花は約44日で色づくが、札幌で7月1日に咲いた花は約47日かかる。札幌の7月は東京の6月より少し涼しいからだ。季節を合わせずに比べると差はもっと大きく、東京で8月1日に咲いた花は39日で色づくのに、札幌で9月1日に咲いた花は78日と、ちょうど倍かかる。札幌の秋は気温が下がる一方なので、遅く咲いた房ほど霜との競争になる。

プロ農家が使う理由

産地のJA(農業協同組合)は出荷予測に積算温度を使っている。市場への安定供給には「いつ、何トン出荷できるか」の精度が利益に直結するからだ。スイカ農家が着果した実に日付の札を付けて回るのも、交配日からの積算温度で収穫日を読むためだ。家庭菜園でも同じ原理を使えば、旅行の計画と収穫日が重なる悲劇を避けられる。

こんな場面で使えるカウントダウン

家庭菜園の収穫計画

複数の野菜を育てていると「来週の収穫予定」がぱっと見でわかるだけで管理が楽になる。栽培リストに登録しておけば、収穫日が近い順に並ぶ。

旅行と収穫日の調整

お盆に旅行を計画するとき、ちょうどスイカの収穫適期に不在になるのは避けたい。交配日を入れておけば、出発前に採るか帰ってからでも間に合うかが分かる。

学校菜園の授業計画

授業で栽培を扱う場合、学期末に間に合うか事前にシミュレーションできる。「9月中旬にまいた小カブは、10月の収穫体験に間に合うか?」に数値で答えられる。

時期ずらし栽培

同じ野菜を2〜3週間ずつずらしてまくと、長期間にわたって少しずつ収穫できる。それぞれの収穫日を一括管理できるのがリスト機能の強み。

基本の使い方

3ステップで収穫予定日がわかる。

Step 1: 野菜を選ぶ

プルダウンから育てている野菜を選択。17種から選べる。選ぶと、積算を始める日(開花日・交配日・種まき日など)と必要積算温度が表示される。

Step 2: 積算を始める日と地域を入力

日付の欄の見出しは、選んだ野菜に合わせて「開花日」「交配日」「種まき日」などに変わる。その日をカレンダーから選び、最寄りの都市を選択。10都市の平年気温が内蔵されているから、自分の地域に近い都市を選べばいい。

Step 3: 結果を確認・リストに追加

プログレスバーと収穫予定日が即座に表示される。「栽培リストに追加」を押せばブラウザに保存され、いつでも進捗を確認できる。

具体的な使用例で検証してみた

ケース1: 東京でミニトマト 6月1日開花

入力値:

  • 野菜: ミニトマト(開花日から 1,000℃)
  • 開花日: 2026-06-01
  • 地域: 東京

計算結果:

  • 収穫予定日: 2026-07-15
  • 所要日数: 44日

→ 解釈: 東京の6月は平均21.4℃、7月は25.0℃。1日あたり21〜25℃ずつ貯まり、44日で1,000℃に届く。最初の房の花に印を付けておけば、その房がいつ色づくかが分かる。

ケース2: 札幌で大玉スイカ 7月15日交配

入力値:

  • 野菜: スイカ(大玉)(交配日から 1,000℃)
  • 交配日: 2026-07-15
  • 地域: 札幌

計算結果:

  • 収穫予定日: 2026-08-30
  • 所要日数: 46日

→ 解釈: 札幌の7〜8月は平均20〜22℃で、東京の6月交配(42日)より4日長い。スイカは収穫後に甘くならないので、予定日の数日前に試し割りして確かめるのが確実。

ケース3: 大阪でナス 7月1日開花

入力値:

  • 野菜: ナス(開花日から 400℃)
  • 開花日: 2026-07-01
  • 地域: 大阪

計算結果:

  • 収穫予定日: 2026-07-16
  • 所要日数: 15日

→ 解釈: 大阪の7月は平均27.4℃。400℃にはわずか15日で届く。夏のナスは毎日のように次の実が採れるので、1つ採り遅れると株が疲れる。花が咲いた日に目印を付けると採り遅れが減る。

ケース4: 那覇と東京で小松菜 11月1日種まき

入力値:

  • 野菜: 小松菜(種まき日から 500℃)
  • 種まき日: 2026-11-01
  • 地域: 那覇/東京

計算結果:

  • 那覇: 2026-11-23(22日)
  • 東京: 2026-12-16(45日)

→ 解釈: 那覇の11月は平均22℃で、東京の2倍近い速さで温度が貯まる。同じ日にまいても、収穫は3週間以上違う。

ケース5: 仙台でサツマイモ 5月25日植え付け

入力値:

  • 野菜: サツマイモ(植え付け日から 2,900℃)
  • 植え付け日: 2026-05-25
  • 地域: 仙台

計算結果:

  • 収穫予定日: 2026-10-13
  • 所要日数: 141日

→ 解釈: 東京で5月15日に植えた場合(124日で9月中旬)より半月以上遅い。仙台で10月に入ると気温が下がって貯まり方が鈍るので、植え付けが遅れると霜の前に間に合わなくなる。サツマイモは品種で必要積算温度が2,000〜3,500℃と大きく違うので、予定日の前に試し掘りしたい。

ケース6: 複数作物を同時管理

結果: 栽培リストは残り日数(収穫予定日 − 今日)の昇順でソートされる。収穫を過ぎた作物は残り日数が負になるので先頭に来る。

栽培リストにミニトマト・キュウリ・枝豆・小松菜を登録しておくと、収穫日が近い順にソートされて表示される。「今週はキュウリ、来月は枝豆」というスケジュール感が一目でわかり、朝の畑巡回の優先度が明確になる。

仕組み・アルゴリズム

候補手法の比較

収穫日の推定にはいくつかの手法がある:

  1. 固定日数法: 種袋に書いてある「60日」をそのまま使う。最もシンプルだが、気温の違いに対応できない
  2. 単純積算温度法: 日平均気温をそのまま足す。野菜の栽培資料で公表されている目安の多くはこの方式
  3. 有効積算温度法: 日平均気温から基準温度を引いて足す。低温期をまたぐ作物や、試験場の出荷予測モデルで使われる
  4. 上限・下限つきの方法: 最高・最低気温を使い、高温すぎる日も割り引く。トウモロコシの研究などで使われる

本ツールは単純積算温度法を採用した。理由は、必要積算温度として手に入る数字が、この方式で数えたものだからだ。有効積算温度法のほうが理屈の上では精密だが、作物ごとの基準温度と、その基準温度で数えた必要積算温度が両方そろって公表されている野菜はわずかしかない。方式と数字を取り違えると、前半に書いたとおり予定日が大きく狂う。平年値は月別の平均気温しかないので、4の方法も適用できない。

月別気温の日次補間

気象庁の平年値は月別のため、日次の気温は線形補間で推定している。各月の15日を代表日とし、前後の月の代表日との間を直線で結ぶ方式。

例: 東京 4月15日 → 13.9℃(4月平年値)
    4月30日 → 13.9 + (18.2 - 13.9) × 15/30 ≈ 16.1℃
    (4月と5月の中間を線形補間)

0℃を下回る日は0として足す(札幌の冬など)。積算温度が必要積算温度に届いた日を収穫予定日とし、2年たっても届かない場合は「推定不可」とする。

計算例: 東京・ミニトマト・6月1日開花

必要積算温度: 1,000℃(開花日から)
6月の平年気温: 21.4℃(6月1日は約19.8℃から上がっていく)
7月の平年気温: 25.0℃

6月1日〜30日: 平均 約21.4℃ × 30日 ≈ 642℃
7月1日〜15日: 平均 約24.2℃ × 15日 ≈ 363℃(累計 約1,005℃)
→ 7月15日前後で1,000℃に到達

ツールの結果(7月15日)と一致する。

データソース: 気象庁 過去の気象データ・平年値

既存ツールとの差別化

登録不要で即計算

多くの菜園管理アプリはアカウント登録が必要。このツールはブラウザだけで完結し、データはブラウザ内に保存される。

起点と数字をセットで持つ

積算温度の一覧を載せたサイトは増えたが、数字だけを並べて「いつから数えるか」と「どの方式で数えたか」が書かれていないものも多い。このツールは作物ごとに積算を始める日を画面に出し、日付の欄の見出しもそれに合わせて変える。資料による幅も一緒に表示する。

複数作物の一括管理

栽培リストに何品目でも登録でき、収穫日が近い順にソートされる。「次に何を収穫するか」が一目でわかるダッシュボード型のUI。

積算温度にまつわる豆知識

積算温度はワインの品質も決める

ワインの産地は積算温度で格付けされる。アメリカの葡萄栽培学者アメリン&ウィンクラーが提唱した分類(Region I〜V)は、生育期間(4〜10月)の有効積算温度(基準10℃)で産地を5段階に分ける。Region I(1389℃・日以下)のブルゴーニュはピノ・ノワール向き、Region V(2222℃・日超)のカリフォルニア内陸はジンファンデル向き——同じ葡萄の品種でも積算温度が変われば味がまるで変わる。こちらは基準温度を引く方式なので、野菜の目安と数字を比べることはできない。

参考: Wikipedia — Winkler scale

桜の開花予測も積算温度

ニュースでおなじみの桜の開花予測にも、2月1日からの日平均気温の積算(約400℃)で開花が近づく、という目安が使われている。家庭菜園も桜も、植物の体内時計は同じ原理で動いている。

参考: 気象庁 さくらの開花日

収穫を成功させるコツ

開花日・交配日はその場で記録する

実を食べる野菜は、積算を始める日が「花が咲いた日」だ。後から思い出そうとしても曖昧になるので、花が咲いた房やつるに日付を書いた札(洗濯ばさみに油性ペンでも十分)を付けておくといい。

品種ごとの差を意識する

同じ「トマト」でも、大玉・中玉・ミニ、早生・晩生で必要積算温度が異なる。このツールでは代表値を使っているので、一覧の「資料の幅」くらいは前後すると考えて、予定日の数日前から見に行くのがおすすめ。

収穫サインは目でも確認

積算温度はあくまで目安。トマトなら赤く色づいたか、キュウリなら20cm前後か、枝豆なら莢がパンパンに膨らんだか——最後は五感で判断するのが確実。

積算温度Q&A

Q: 実際の気温と平年値がずれたら予測は外れる?

平年値はあくまで「平均的な年」の気温データ。猛暑の年は収穫が早まり、冷夏なら遅れる。夏の平均気温が2℃ずれると、スイカやトマトで4日前後、サツマイモでは2週間近く予定日がずれる。予定日の数日前から実物を見に行く、という使い方がいちばん確実だ。

Q: 品種によって必要積算温度は変わる?

変わる。同じトマトでも品種によって100〜200℃の差がある。このツールでは一般的な代表値を使っていて、画面には資料による幅も出している。品種ごとの値は、種苗メーカーのカタログや産地の栽培暦を確認するのがベスト。

Q: 以前登録した作物が栽培リストに出てこない

2026年9月に作物の表を作り直したとき、根拠がそろわない作物を外し、キュウリ・ナス・ピーマン・枝豆・オクラ・スイートコーンは積算を始める日を開花日(スイートコーンは絹糸が出た日)に改めた。以前の記録は日付の意味が変わってしまうので表示していない。画面に件数が出るので、いまの作物と起点で登録し直してほしい。

Q: データの保存はどうなっている?

栽培リストのデータはブラウザのローカルストレージに保存される。サーバーへの送信は一切行わない。ブラウザのデータを削除するとリストも消えるので注意。異なるデバイス間での同期は非対応。

Q: 自分の地域に近い都市がない場合は?

10都市の中から最も気候が近いものを選べばいい。内陸部は同緯度の沿岸部より夏暑く冬寒い傾向があり、標高が100m上がるごとに気温はおよそ0.6℃下がる。高原の畑なら、近い都市より数日遅めに見ておくと安全だ。

まとめ

積算温度は、日数に頼らず「植物の体感時計」で収穫日を推定する方法。このツールなら野菜を選んで、開花日や種まき日と地域を入れるだけで、プログレスバーで進捗がわかる。

複数の野菜を同時に栽培しているなら、栽培リスト機能で一括管理してみて。「今週のやること」が明確になるだけで、畑仕事のストレスがぐっと減る。

種まきの時期選びに迷っているなら、種まきカレンダーも合わせて使うと、年間の栽培計画がぐっと立てやすくなる。


不具合や要望があれば、お問い合わせページから気軽に教えて。

M

Mahiro

Mahiro Appの開発者。枝豆を大豆にしてしまった苦い経験から、積算温度の計算ツールを形にした。

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