積立複利シミュレーター

元本・積立額・年利・運用年数から複利運用の資産推移をグラフ表示

元本・毎月積立額・年利・運用年数から複利運用の資産推移をグラフ表示。単利vs複利比較・FIRE逆算・インフレ率考慮付き。

基本条件

オプション

計算結果

条件を入力すると結果が表示される

本シミュレーションは入力された条件に基づく概算であり、将来の運用成果を保証するものではありません。税金・手数料・為替変動等は考慮していません。投資判断は自己責任で行ってください。

不具合・ご要望はお気軽に@MahiroMemoまで

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「銀行に預けておけば安心」は過去の話

毎月コツコツ貯金してるのに、通帳の利息が0円のまま——そんな経験、あるよね。2024年時点の普通預金金利は年0.001%。100万円を1年預けても利息はたったの10円。一方で物価は年2〜3%のペースで上がり続けている。つまり、「何もしない」こと自体がリスクになる時代だ。

この積立複利シミュレーターは、「もし毎月◯万円を年利◯%で運用したら、何年後にいくらになるか?」をグラフと数字で一瞬で答えてくれるツール。単利との比較、FIRE逆算、インフレ調整まで1画面で完結する。

既存ツールへの不満から生まれた「全部入り」シミュレーター

世の中に複利計算ツールは山ほどある。金融庁の資産運用シミュレーション、各証券会社のつみたて計算機、個人サイトの簡易電卓——どれも「入力して結果を見る」という基本機能は備えている。

ただ、使い込むとすぐに不満が出てくる。「単利と複利を並べて比較したい」「積立ありとなしの差額を見たい」「FIREまであと何年か逆算したい」「インフレ率を考慮した実質リターンも知りたい」。これらを1つのツールで全部やろうとすると、既存サービスでは3〜4サイトをハシゴすることになる。

そこで作ったのがこのシミュレーター。単利vs複利の比較モード、積立ありvsなしの比較モード、FIRE逆算モード、インフレ率考慮——全部を1画面に詰め込んだ。入力欄を変えるだけでグラフがリアルタイムに変化するから、「年利を1%上げたらどうなる?」「積立額を2万円増やしたら?」といった what-if 分析もストレスなくできる。

ブラウザ完結でデータをサーバーに送信しないから、自分の資産額を入力するのに抵抗がない。これは意外と大事なポイントだ。

複利とは何か——雪だるまが転がり続ける仕組み

複利 計算 の基本原理

複利とは、元本だけでなく「利息にも利息がつく」計算方法のこと。

たとえば、100万円を年利5%で運用するケースを考えてみて。

  • 1年目: 100万円 × 5% = 5万円の利息 → 残高105万円
  • 2年目: 105万円 × 5% = 5.25万円の利息 → 残高110.25万円
  • 3年目: 110.25万円 × 5% = 5.5125万円の利息 → 残高115.76万円

2年目以降、利息の額が少しずつ増えているのがわかる。これが複利の本質だ。1年目の利息5万円が、2年目には「元本の一部」として利息を生み出している。

一方の単利は、毎年元本の100万円にだけ5%がかかる。毎年きっちり5万円。3年で15万円。複利なら15.76万円。たった3年で0.76万円の差だが、20年、30年と続けるとこの差は爆発的に広がる。

72の法則

「資産が2倍になるまで何年かかるか」をざっくり知るための便利公式がある。

倍になる年数 ≒ 72 ÷ 年利(%)

年利4%なら約18年、年利7%なら約10.3年で資産が倍になる計算だ。この法則は対数計算を簡略化したもので、年利5〜15%の範囲でかなり正確に機能する。

単利 複利 違い — 比較テーブル

単利と複利の違いを一覧で整理しておこう。

比較項目単利複利
利息の計算対象元本のみ元本+過去の利息
計算式PV × (1 + r×n)PV × (1 + r)^n
利息の増え方毎年同額(直線的)加速度的(指数関数的)
10年後の差(元本100万・年利5%)150万円162.9万円
30年後の差(同条件)250万円432.2万円
適用される場面国債の利払い、一部の定期預金投資信託、複利型定期預金、ローン

短期間では単利と複利の差は小さいが、10年を超えると差は加速度的に開く。この「時間が経つほど差が広がる」性質こそ、アインシュタインが(言ったとされる)「人類最大の発明」の真意だ。

複利の歴史 — メソポタミアからウォール街まで

複利の概念は驚くほど古い。紀元前2400年頃のシュメール(メソポタミア文明)の粘土板に、すでに利息に利息がつく貸付の記録が残っている。中世ヨーロッパではカトリック教会が利子を「ウスラ(高利貸し)」として禁じていたため、複利計算は商人の間で密かに発展した。

近代的な複利理論は、17世紀のヤコブ・ベルヌーイが「連続複利の極限」として自然対数の底 e(≒2.71828)を発見したことで数学的に完成した。現代の金融工学はすべてこの e の上に成り立っている。

参考: 複利 - Wikipedia

長期投資で複利が決定的に重要な理由

時間という最強の味方

複利の威力は「時間」で決まる。月3万円を年利5%で運用した場合を見てみよう。

  • 10年後: 元本360万円 → 資産465万円(運用益+105万円)
  • 20年後: 元本720万円 → 資産1,233万円(運用益+513万円)
  • 30年後: 元本1,080万円 → 資産2,497万円(運用益+1,417万円)

10年で105万円だった運用益が、30年では1,417万円。積立額は3倍にしかなっていないのに、運用益は13倍以上に膨らんでいる。これが「雪だるま効果」だ。

つみたてNISAとの相性

2024年からの新NISA制度では、つみたて投資枠が年120万円(月10万円)まで非課税で運用できる。通常なら運用益の約20%が税金として引かれるが、NISAなら0%。複利効果をフルに享受できるという意味で、長期の積立複利運用との相性は抜群だ。

参考: 金融庁 新しいNISA

投資初心者からFIRE志向者まで——こんな場面で使える

  • つみたてNISAの積立計画: 月3万円 or 月10万円で20年後にいくらになるかシミュレーション
  • FIRE(経済的自立・早期退職)計画: 年間生活費から目標額を逆算し、到達年数を把握
  • 教育資金の準備: 子どもが18歳になるまでに必要な学費を複利で積み立てるプランニング
  • 老後資金シミュレーション: 退職までの残り年数で2,000万円問題をクリアできるか検証

3ステップで使える積立複利シミュレーター

Step 1: 元本・毎月積立額・想定年利・運用年数を入力。年利はプリセットボタン(1%/4%/7%/10%)からも選べる。

Step 2: 資産推移グラフと計算結果がリアルタイムで表示される。グラフの青ラインが複利、緑の塗りつぶしが元本+積立額。

Step 3: 比較モード(単利vs複利 / 積立ありvsなし)やインフレ率を設定して、条件を変えながら what-if 分析。FIREモードに切り替えれば達成年数の逆算もできる。

具体的なシミュレーション例で複利効果を検証

ケース1: 月3万円 × 20年 × 年利5%

  • 元本+積立総額: 720万円
  • 最終資産額(複利): 約1,233万円
  • 運用益: 約513万円
  • 単利との差額: 約153万円

毎月の積立をサボらず続けるだけで、20年後には元本の1.7倍になる。単利だと約1,080万円にしかならないので、複利効果だけで153万円の上乗せだ。

ケース2: 月5万円 × 30年 × 年利7%

  • 元本+積立総額: 1,800万円
  • 最終資産額(複利): 約6,101万円
  • 運用益: 約4,301万円

年利7%はS&P500の長期平均リターン(インフレ調整前)に近い。30年の複利運用で元本の3.4倍。「長く持つ」ことの威力がよくわかる。

ケース3: FIRE逆算(年間生活費300万円)

  • 元本100万円、月5万円、年利5%
  • FIRE目標額: 7,500万円(300万円 × 25)
  • 達成年数: 約39年

4%ルールに基づくFIRE逆算。月の積立額を10万円に増やせば約28年に短縮される。

ケース4: インフレ考慮(年利5%、インフレ率2%)

  • 月3万円 × 20年
  • 名目資産: 約1,233万円
  • 実質資産(インフレ調整後): 約830万円

名目では1,233万円だが、20年後の「今の価値」に換算すると830万円。インフレを無視すると資産計画が過大になるリスクがある。注意点として、インフレ率は一定ではない。2022〜2024年のように急上昇する時期もあるので、2〜3%の幅で感度分析するのが安全だ。

ケース5: 元本のみ運用(積立なし)— 退職金一括運用

  • 元本1,000万円、月積立0円、年利4%、20年
  • 最終資産額(複利): 約2,191万円
  • 運用益: 約1,191万円
  • 単利なら: 1,800万円(差額391万円)

退職金を丸ごと運用に回すシミュレーション。積立がなくても複利だけで20年間に2倍以上に膨らむ。よくある間違いは「積立なしだと複利の効果が薄い」と思い込むこと。元本が大きければ、積立なしでも複利のインパクトは十分に大きい。

ケース6: 年利の差が30年後に与えるインパクト

月5万円 × 30年で、年利を変えた場合の比較:

年利最終資産額うち運用益72の法則(倍増年数)
3%約2,914万円約1,114万円24年
5%約4,161万円約2,361万円14.4年
7%約6,101万円約4,301万円10.3年
10%約11,302万円約9,502万円7.2年

年利が3%→7%に変わるだけで、30年後の資産は2倍以上の差がつく。注意すべきは、高い利回りには高いリスクが伴う点。年利10%を「期待リターン」として固定するのは非現実的で、暴落年も含めた長期平均で考える必要がある。

計算の仕組み——月次複利アルゴリズムの詳細

手法比較: 年次複利 vs 月次複利

複利計算には「年1回の複利」と「月1回の複利」がある。

年次複利: FV = PV × (1 + r)^n
月次複利: FV = PV × (1 + r/12)^(12n)

実際の投資信託やETFは日次〜月次で基準価額が変動するため、月次複利のほうが現実に近い。このシミュレーターは月次複利を採用している。

月次複利の計算フロー

月利 = 年利 / 100 / 12

毎月の繰り返し:
  残高 = 残高 × (1 + 月利) + 毎月積立額

単利(比較用):
  年末残高 = 元本 + 積立総額 + 元本への単利利息 + 各月積立分への経過月数分の単利利息

実質価値(インフレ調整):
  実質値 = 名目値 / (1 + インフレ率/100)^年数

計算例: 元本100万円、月3万円、年利5%、1年目

月利 = 5 / 100 / 12 = 0.004167

1月末: 100 × 1.004167 + 3 = 103.4167万円
2月末: 103.4167 × 1.004167 + 3 = 106.8477万円
  ...
12月末: ≒ 137.0万円

元本+積立: 100 + 3×12 = 136万円
運用益: 約1.0万円(1年目はまだ小さい)

FIRE逆算: 4%ルールの根拠

4%ルールは1998年のトリニティ・スタディに基づく。株式50%+債券50%のポートフォリオから毎年4%を取り崩しても、30年間で資産が枯渇しない確率が95%以上だったという研究結果だ。

FIRE目標額 = 年間生活費 × 25

年間300万円の生活費なら7,500万円が目標。このシミュレーターは、月次複利で資産が目標額に到達する最小年数を探索する。

参考: Trinity study - Wikipedia

既存の複利計算ツールとの違い

機能金融庁シミュ証券会社ツール本ツール
単利 vs 複利比較××
積立あり vs なし比較××
FIRE逆算××
インフレ率考慮×
リアルタイムグラフ
データ送信なし××

最大の違いは「比較モード」の存在。複利の威力を実感するには、単利や積立なしとの差額を並べて見るのが一番効果的。これを1画面でできるツールは意外と少ない。

複利にまつわる豆知識

アインシュタインは本当に「複利は人類最大の発明」と言ったのか

「複利は人類最大の発明」「宇宙で最も強力な力」——アインシュタインの名言として有名なこのフレーズ、実は出典が確認されていない。Quote Investigatorの調査によると、1983年のニューヨーク・タイムズの広告が最古の出典で、アインシュタイン本人の著作や手紙には見つかっていないそうだ。

とはいえ、複利の威力が「宇宙レベル」というのは大げさではない。年利7%の複利で1円を運用すると、500年後には約5,300兆円になる(理論上)。

参考: Quote Investigator - Compound Interest

72の法則の数学的導出

72の法則は、自然対数を使って導出できる。

2 = (1 + r)^n
ln(2) = n × ln(1 + r)
n = ln(2) / ln(1 + r)
n ≈ 0.6931 / r  (rが小さいとき ln(1+r) ≈ r)
n ≈ 69.3 / (r × 100)

実際には69.3ではなく72を使う。72は約数が多い(1,2,3,4,6,8,9,12...)ので暗算しやすいからだ。年利8%なら72÷8=9年、年利6%なら72÷6=12年。

連続複利という究極形

月次複利をさらに極限まで細かくすると「連続複利」になる。

FV = PV × e^(r×t)

e(自然対数の底 ≒ 2.71828)を使った式で、デリバティブ(金融派生商品)の価格計算ではこちらが標準。ただし個人投資のシミュレーションでは月次複利で十分な精度が出る。

積立複利シミュレーションで押さえておきたいTips

  • 利回りの現実的な目安: 全世界株式インデックスの過去30年平均は年7〜8%(インフレ調整前)。保守的に見積もるなら4〜5%が無難
  • 積立額の決め方: 手取り収入の10〜20%が目安。無理に高い額を設定するより、長く続けることのほうが重要
  • リバランスの重要性: 株式の割合が大きくなりすぎたら債券や現金に一部移す。シミュレーション通りの年利を維持するにはリバランスが不可欠
  • ドルコスト平均法の効果: 毎月定額を積立てることで、高値では少なく、安値では多く買える。結果的に平均取得単価が下がる

よくある質問

税金(NISA・特定口座)は考慮される?

本ツールは税金を考慮していない。NISAなら運用益は非課税だが、特定口座(源泉徴収あり)では利益の約20.315%が課税される。税引き後のリターンを見積もるなら、年利に0.8を掛けた値を入力するのが簡易的な方法だ。例えば年利5%なら、税引き後は約4%として入力する。

4%ルールとは?FIRE目標額の根拠は?

4%ルールは「年間支出の25倍の資産があれば、毎年4%を取り崩しても30年間は資産が枯渇しない」という研究に基づく。1998年のトリニティ・スタディが元ネタで、株式50%+債券50%のポートフォリオを想定している。ただし将来の市場環境を保証するものではなく、特に日本の低金利環境では3〜3.5%ルールを採用する人もいる。

インフレ率の目安はどれくらい?

日本の消費者物価指数(CPI)の長期平均は年1〜2%程度。2022〜2024年は円安・資源高で3%前後に上昇した。将来予測は難しいが、2%をベースに考えるのが一般的。日銀もインフレ目標を2%としている。

入力データはどこかに送信される?

一切送信されない。すべての計算はブラウザ内のJavaScriptで完結しており、サーバーとの通信は発生しない。入力値はページを閉じた時点で消える。安心して実際の資産額を入力してほしい。

マイナス利回りは入力できる?

現在のバージョンでは年利0%以上のみ対応。マイナス金利環境を想定する場合は、インフレ率にプラス値を入力して実質リターンをマイナスにすることで代替できる。

まとめ——複利の力を味方につけるために

複利運用の本質は「時間をかけるほど差が開く」こと。このシミュレーターで自分の条件を入力してグラフを見れば、10年後・20年後の資産がどれだけ変わるか実感できるはずだ。

投資の計画と一緒に、週の予定管理にはWeekload 週間工数管理、飲み会後の精算には不平等割り勘マスターも使ってみて。


不具合や追加機能のリクエストはX (@MahiroMemo)から。実際に使って気づいた点があればぜひ教えてほしい。

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